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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻2号

1986年02月発行

検査を築いた人びと

脳脊髄液の意義を認めた ドメニコ・コトゥーニョ

著者: 深瀬泰旦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学医史学

ページ範囲:P.134 - P.134

文献概要

 腰椎穿刺や脳室撮影が臨床面に取り入れられた様子はすでに述べたところだが,本来なら脳脊髄液や脳室についての歴史的展開を述べるのが,先であったかもしれない.髄液の存在やその意義について正しい認識をもってこそ,いろいろな検査を正しく評価することができるのだから…….
 ニコロ・マッサが1536年に脳脊髄液について記載して以来,それを認めるものは多かったが,これがガレヌスのいう脳室内の精神プネウマであり,あるいは老廃物であると信じられていた.また死刑に処せられた罪人の死後に生ずるものであり,不自然な解剖にもとづくものであるとも考えられていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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