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技術講座 細菌
細菌の型別法2—ブドウ球菌
著者: 寺山武1
所属機関: 1東京都立衛生研究所微生物部
ページ範囲:P.141 - P.145
文献購入ページに移動ブドウ球菌がこれほども多数の菌種に分類されることになった反面,本菌はコアグラーゼ(以下,coagと略)産生性で大きく二つのグループに分けられることが多い.coag陽性菌は現在の分類では3菌種から成り,coag陰性菌(coagulase negativestaphylococciからCNSと略される)は21菌種(一つの亜種で重複するため)にもわたっている.これほど多くの菌種に分類されることになったので,型別を検討する前にまず菌種の同定を行うことが先決である.目下のところCNSではS. epidermidisのファージ型別が行われているのを除けば,ほとんどの菌種でそれぞれに特異な型別は実施されていないのが現状である.
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