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技術講座 病理
モノクローナル抗体を用いた蛍光抗体重染色法
著者: 服部進1 阿部雅明1 白井俊一1
所属機関: 1順天堂大学病理学
ページ範囲:P.151 - P.156
文献購入ページに移動病理学の分野においても現在,蛍光抗体法は多大の貢献をしている.例えば,腫瘍マーカーの検出,免疫細胞亜系の同定,酵素やホルモン産生細胞の同定,組織に沈着する免疫複合体の検出などである.ところで,蛍光抗体法では二つの抗原が同一の細胞および組織上にあるのか,隣接する細胞にあるのか,などの点の解析がよく求められる.一般的にはこの際,連続切片を用いた解析がなされてきたが,これを同一切片上で観察可能にするには二つの抗原を同一切片上で染め分ける重染色の必要性が生じる.そしてこの反応系が確固たるものであれば解析の結果も説得力あるものとなる.
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