文献詳細
文献概要
トピックス
Latex agglutination法
著者: 小林とよ子1 上野一恵1
所属機関: 1岐阜大嫌気性菌実験施設
ページ範囲:P.168 - P.168
文献購入ページに移動 偽膜性大腸炎は抗生剤投与が誘因となり,常在菌叢中あるいは外来性に経口的に侵入した毒素産生性のClostridium difficileが腸管内で異常増殖して発症することが知られている1).
C. difficileには少なくとも2種類の毒素(エンテロトキシン様毒素,細胞障害毒素)が知られている.抗生剤性下痢患者では20〜30%,偽膜性腸炎の患者では90%以上の高率に下痢便からC. difficileと毒素が検出される.健康者では時にC. difficileが検出されるが,毒素は陰性である.したがって,抗生剤性の下痢および偽膜性腸炎の診断には,①内視鏡検査による偽膜の証明,②糞便からC. difficileの検出およびC. difficile毒素の検出が重要である.C. difficileと毒素の証明は特に重要である.
C. difficileには少なくとも2種類の毒素(エンテロトキシン様毒素,細胞障害毒素)が知られている.抗生剤性下痢患者では20〜30%,偽膜性腸炎の患者では90%以上の高率に下痢便からC. difficileと毒素が検出される.健康者では時にC. difficileが検出されるが,毒素は陰性である.したがって,抗生剤性の下痢および偽膜性腸炎の診断には,①内視鏡検査による偽膜の証明,②糞便からC. difficileの検出およびC. difficile毒素の検出が重要である.C. difficileと毒素の証明は特に重要である.
掲載誌情報