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CA 19-9
著者: 大倉久直1
所属機関: 1国立がんセンター病院臨床検査部
ページ範囲:P.169 - P.169
文献購入ページに移動 CA 19-9とは,モノクローナル抗体NS 19-9が認識する細胞膜の血液型抗原類似の糖鎖抗原であり,新しい腫瘍マーカーとして注目されている抗原の略称である.
1979年,米国ウイスター研究所のKoprowskiらが,ヒト大腸由来の培養癌細胞をマウスに免疫し,その脾細胞をマウスのミエローマ細胞と融合させた.このハイブリドーマ(融合細胞)の中から,正常と反応せず消化器癌細胞とだけ反応する抗体を産生している細胞を選び出し,数回の再クローニングによって唯一種の抗原決定基に対する抗体を作る培養細胞株を樹立した.この細胞はマウスの腹腔内や培養フラスコの中で増殖し,半永久的に単一の抗原に対する抗体(モノクローナル抗体;Mab)を作り続ける性質を持っている.
1979年,米国ウイスター研究所のKoprowskiらが,ヒト大腸由来の培養癌細胞をマウスに免疫し,その脾細胞をマウスのミエローマ細胞と融合させた.このハイブリドーマ(融合細胞)の中から,正常と反応せず消化器癌細胞とだけ反応する抗体を産生している細胞を選び出し,数回の再クローニングによって唯一種の抗原決定基に対する抗体を作る培養細胞株を樹立した.この細胞はマウスの腹腔内や培養フラスコの中で増殖し,半永久的に単一の抗原に対する抗体(モノクローナル抗体;Mab)を作り続ける性質を持っている.
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