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FDP
著者: 緇荘和子1 藤巻道男2
所属機関: 1東京医科大学臨床病理学教室 2東京医科大学臨床病理学
ページ範囲:P.172 - P.173
文献購入ページに移動フィブリノゲン1分子はプラスミンによる作用を受けると,X,Yという中間産物を経て,終末産物である2分子のD分画(Dモノマー)と1分子のE分画へと分解されるが,これらにはさらにいくつかの亜分画が存在している.一方,凝固過程でクロスリンクした安定化フィブリンがプラスミン分解を受けると,Dダイマー分画とE分画との複合体(DD/E)が生じるほか,種々の高分子分画が出現する(図).このようにFDPには種々の分画があり,線溶亢進時における生体内でのFDPの構成は病態によって大きく異なると考えられる.
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