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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻2号

1986年02月発行

文献概要

検査ファイル 用語

赤血球恒数

著者: 中竹俊彦1

所属機関: 1杏林大学保健学部

ページ範囲:P.176 - P.177

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 赤血球恒数は1929年,Wintrobeによってヒトの赤血球の形状を表現する三つの指標として導入され,その後,臨床的有用性が貧血の症例で実証され,今日に至っている1).このほかにも,その数年前から赤血球指数(色素指数,容積指数,飽和指数)が提唱されていたが,現在ではほとんど用いられていない.
 自動血球計数装置の進歩と普及により,恒数の自動表示とその利用価値もまた血液検査の中で確実な評価を得てきた.恒数を用いると貧血は形態学的に三つのタイプ,すなわち,大球性正色素性,正球性正色素性,小球性低色素性に分けられる1,2).また,血液疾患ではないが,続発性(二次性)貧血では小球性正色素性を示すことがあるので,これを含めて実用的に四つのタイプに分けることもできる3).これらの分類は,貧血のスクリーニング段階では重要かつ便利な手段であり,次に行うべき検査の方向が決まってくることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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