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エトランゼ
ロンドンの紳士に御用心
著者: 常田正
所属機関:
ページ範囲:P.245 - P.245
文献購入ページに移動 皆さん外国旅行ではいろいろ失敗をするのですが,帰って来ればそんなことはおくびにも出しません.それで次に行った人がまた同じことを繰り返すのです.日本人はカモられやすいので気をつけましよう.その1,2例として.
バッキンガム富殿の衛兵はロンドン名物です.特に昼の衛兵の交替には観光客が大勢見物に集まります.背の高い欧米人の人垣にさえぎられて日本人観光客はカメラをもってうろうろ.すると英国人の紳士が人垣をかき分けて最前列に押し出してくれます.例の紳士が"Excuse me!"と大喝すると見物人たちは驚いてさっと左右に分かれるのです.衛兵の行列が立去り,見物客が消えると例の紳士が,「案内料として10ポンド頂きます」.ほとんどの日本人は従順に金を払うそうです.
バッキンガム富殿の衛兵はロンドン名物です.特に昼の衛兵の交替には観光客が大勢見物に集まります.背の高い欧米人の人垣にさえぎられて日本人観光客はカメラをもってうろうろ.すると英国人の紳士が人垣をかき分けて最前列に押し出してくれます.例の紳士が"Excuse me!"と大喝すると見物人たちは驚いてさっと左右に分かれるのです.衛兵の行列が立去り,見物客が消えると例の紳士が,「案内料として10ポンド頂きます」.ほとんどの日本人は従順に金を払うそうです.
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