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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻4号

1986年04月発行

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トピックス

尿中細菌のスクリーニング

著者: 山根誠久1

所属機関: 1熊大中央検査部

ページ範囲:P.358 - P.359

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 大腸菌など一般細菌による尿路感染症を診断する目的で細菌検査室が受け取る尿検体は,通常,全培養検体の60〜70%を占めている.これらの全尿検体のうち,有意の細菌尿として定義される104〜5colony forming units(CFU)/ml以上の菌濃度を示す比率は,どの検査室でもほぼ10〜20%にすぎない.残り80〜90%を占める"陰性尿"を検査の早期にドロップアウトさせることができれば,検査室の作業負担を半減させることができる.このような背景から迅速(数分から数時間),簡便,安価な尿中細菌スクリーニング法が求められている.
 現在,細菌検査室あるいは一般検査室で採用できるいくつかの即日尿中細菌スクリーニング法は,検査の基本的な原理から大きく二つに区分することができる.一つは,尿中細菌を一定の液体培地中で増殖させる方法(culture-dependent法),他の一つは尿中に存在する菌体自身ないしは菌体由来物質を培養することなく直接検出しようとするもの(culture-independent法)である(表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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