icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻4号

1986年04月発行

りんりんダイヤル

弁別比について

著者: 伊藤寛志1

所属機関: 1杏林大学生理学,ENG・ERGJIS

ページ範囲:P.377 - P.377

文献概要

問 心電計や脳波計の性能表には必ず"弁別比"が記載されているようですが,この意義について実際の波形と関連づけてご説明ください.また,心電計の弁別比を検査室で簡単に測る方法はないものでしょうか.
(群馬 A生)
答 「弁別比」(discriminationfactor:DF)とは,差動増幅器の同相入力電圧を抑制する能力で,出力信号に等しい振れの大きさを与える同相入力と逆相入力の比と定義されております.わかりやすい言葉でいいかえますと,差動増幅器の同相入力雑音―代表的なものは交流障害(ハム)―を除去する能力です.差動増幅器のもつこの優れた能力のために,今日では,心電図のような微弱な電気現象でも,シールドルームなしに記録できるようになりました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら