文献詳細
形態学的検査と技術 血液と病理
わだい
文献概要
エリスロポエチン(erythropoietin;Epo)は,生体における赤血球の生成を調節するホルモン性物質として,近年,その作用の特異性が確立された物質である.
このEpoを中心とした赤血球生成に関する研究は,1906年フランスのCarnotとDefrandreの実験に始まる.すなわち,彼らは瀉血貧血したウサギの血漿を他の正常なウサギに注射したところ,被注射ウサギの赤血球数が有意に増加することを認め,貧血動物の血中には赤血球を増加させる物質が含まれると考えて,これに"hemopoietine"の名を与えた.
このEpoを中心とした赤血球生成に関する研究は,1906年フランスのCarnotとDefrandreの実験に始まる.すなわち,彼らは瀉血貧血したウサギの血漿を他の正常なウサギに注射したところ,被注射ウサギの赤血球数が有意に増加することを認め,貧血動物の血中には赤血球を増加させる物質が含まれると考えて,これに"hemopoietine"の名を与えた.
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