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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻5号

1986年04月発行

形態学的検査と技術 血液と病理

血液 [2]一般血液形態学的検査 [D]自動白血球分類装置による方法

3)主に血球サイズによる分類

著者: 岩田弘1

所属機関: 1自治医科大学附属病院臨床病理部

ページ範囲:P.414 - P.417

文献概要

 血球分類の自動化は,血球パターン認識方式1,2)と血球細胞化学反応方式3)の二つの方式によるものが進められている.これらの血球自動分類装置はいずれも血球分類機能の精度が向上しており,日常検査として十分に役だっているが,血球を塗抹染色,あるいは酵素反応を行うという操作が必要で,作業上煩雑さがあることは否めない.
 これに対し最近,血球のサイズ(容積)を利用した分類装置が開発され利用されつつある4,5).血球サイズによる分類方式は,血球計数の測定を行うと同時に各血球のサイズによるヒストグラムを作成することによって分類するもので,分類可能な白血球の種類はリンパ球,単核球,顆粒球の3種類である.この方法は,塗抹標本作製とか色素や基質によって染色を行うなどの煩雑さはまったく必要としないため操作は簡単で測定時間も短く,スクリーニング検査に適した装置である.現在使用されている代表的な機種は,コールターカウンターSP IV,V,VIタイプ(Coulter社),シスメックスE-4000,E-5000タイプ(東亜医用電子)などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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