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文献概要
形態学的検査と技術 血液と病理 血液 [3]特殊血液形態学的検査 [A]特殊染色法
6)β-グルクロニダーゼ染色
著者: 木村寿之1
所属機関: 1札幌医科大学附属病院検査診断部
ページ範囲:P.434 - P.438
文献購入ページに移動はじめに
β-グルクロニダーゼ(以下,β-GL)は哺乳動物のあらゆる組織や体液に存在するライソゾーム酵素の一つであり,血液中に存在するものは白血球に由来するものであると考えられており,臓器では肝,腎,脾,内分泌腺に活性が高く諸々の吸収,消化,分泌や粘液多糖体の分解生成などに関与し,特にヒトの体内ではステロイドホルモンの合成・分解に関係している.至適pHは,臓器により多少異なるが4〜5と酸性側にある.
一般的に他のライソゾーム酵素同様,正常では不活性状態にあり,病態時(細胞の変性,崩壊時)などに活性化される.肝の転移性肝癌,ウイルス性肝炎,肝の中毒性壊死などで上昇し,腎尿細管細胞,尿路の上皮のライソゾームから尿中に排泄されることも多い.また子宮頸部癌患者の腟液に多く見られる.
β-グルクロニダーゼ(以下,β-GL)は哺乳動物のあらゆる組織や体液に存在するライソゾーム酵素の一つであり,血液中に存在するものは白血球に由来するものであると考えられており,臓器では肝,腎,脾,内分泌腺に活性が高く諸々の吸収,消化,分泌や粘液多糖体の分解生成などに関与し,特にヒトの体内ではステロイドホルモンの合成・分解に関係している.至適pHは,臓器により多少異なるが4〜5と酸性側にある.
一般的に他のライソゾーム酵素同様,正常では不活性状態にあり,病態時(細胞の変性,崩壊時)などに活性化される.肝の転移性肝癌,ウイルス性肝炎,肝の中毒性壊死などで上昇し,腎尿細管細胞,尿路の上皮のライソゾームから尿中に排泄されることも多い.また子宮頸部癌患者の腟液に多く見られる.
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