icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻5号

1986年04月発行

文献概要

形態学的検査と技術 血液と病理 血液 [4]造血能と免疫学的検査 [B]幹細胞の分化と異常に関する検査

1)赤血球系幹細胞(CFU-E)

著者: 三砂將裕1 千葉省三1

所属機関: 1産業医科大学第一内科

ページ範囲:P.476 - P.478

文献購入ページに移動
はじめに
 1971年,Stephensonらはマウス胎児肝細胞をエリスロポエチン(erythropoietin;Epo)とともに半固形培地(血漿凝塊)に埋め込んで培養することにより赤芽球のコロニーを作製することに初めて成功した1).その後1974年,Iscoveらは血漿凝塊の代わりにメチルセルロースを用いるより簡便な方法を報告した2).これらの方法で形成される赤芽球コロニーは1個の赤血球系幹細胞(erythroid colony forming unit;CFU-E)に由来するものであることが証明されており3),このコロニーの数や性質を調べることによりCFU-Eの量的ならびに質的変動を検索することができ,各種血液疾患の病態が幹細胞レベルから検討されている.
 ここでは,メチルセルロース法を詳説し,CFU-Eからみた各種血液疾患の病態についても概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら