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形態学的検査と技術 血液と病理 血液 [4]造血能と免疫学的検査 [B]幹細胞の分化と異常に関する検査
2)顆粒球・マクロファージコロニー形成細胞(CFU-GM)
著者: 浅野茂隆1 白藤尚毅1
所属機関: 1東京大学医科学研究所病態薬理研究部
ページ範囲:P.479 - P.483
文献購入ページに移動顆粒球マクロファージコロニー形成細胞(granulomacrophage colony forming unit:CFU-GM)とは,in vitroコロニー形成法において,コロニー刺激因子(colony-stimulating factors:CSFs)の存在下で分化増殖し,顆粒球(G)や単球マクロファージ(M)から成る細胞集塊(コロニー)を形成する造血細胞のことをいう2).この細胞は,骨髄芽球や単芽球よりさらに幼若な細胞であり,形態学的には中型のリンパ芽球様細胞群に属するとされる.また,すべての血球の母細胞で自己複製能を有する多能性造血幹細胞とも異なることが明らかにされている.すなわち,CFU-GMは多能性造血幹細胞から派生し,GかMのいずれかへの分化の方向が決定づけられた,GM系に共通した前駆細胞と考えられている.本細胞がG,Mのいずれの方向に分化するかは,CSFのサブクラス(GM-CSF,G-CSF,M-CSF)2,3)によって決定される.しかし,それぞれのCSFに対する標的細胞として,CFU-GM以外のunipotentialな前駆細胞(CFU-GおよびCFU-M)の存在も想定されている(図1).現状ではこれらCFUを相互に明確に区別することは難しいので,CFU-GやCFU-Mを含めてCFU-GMと総称することが多い.
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