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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻5号

1986年04月発行

文献概要

形態学的検査と技術 血液と病理 血液 [4]造血能と免疫学的検査 [B]幹細胞の分化と異常に関する検査

3)巨核球系前駆細胞(CFU-Meg)

著者: 杉本正邦1 若林芳久1 村田弥恵子2

所属機関: 1順天堂大学医学部内科 2順天堂大学医学部共同病理研究室

ページ範囲:P.483 - P.486

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はじめに
 正常ヒトの末梢血液中には赤血球,顆粒球,単球,リンパ球,血小板が認められるが,これらはいずれも成熟した血液細胞である.
 近年in vivoおよびin vitroでの,マウスやヒトの造血細胞の研究が著しく発展し,多能性造血幹細胞(各種の血液細胞に分化しうる能力をもった造血幹細胞)を含む,各種の造血幹細胞の培養が可能となり,マウス,ヒトの各血液細胞の分化・増殖の過程がしだいに明らかになってきた.その結果,すべての血液細胞は,なんらかの因子(例えばエリスロポエチン)の作用により,すべての血球成分に共通な多能性造血幹細胞から分化・増殖してくると考えられている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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