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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻5号

1986年04月発行

文献概要

形態学的検査と技術 血液と病理 血液 [4]造血能と免疫学的検査 [C]細胞性免疫に関する検査

3)フローサイトメトリーによる分類

著者: 神保聖一1

所属機関: 1東京クリニカルラボラトリー

ページ範囲:P.496 - P.500

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 近年,細胞表面抗原に対するモノクローナル抗体(以下,MoAbと略す)が数多く開発される中で,フローサイトメーター(flow cytometer:以下,FCMと略す)との組み合わせによりリンパ球などの解析を行うフローサイトメトリー(flow cytometry)が,従来の研究領域のみにとどまらず,広く日常検査に導入されるようになってきた.
 フローサイトメトリーとは,細胞を浮遊液の状態にし,高速で流体中を通過させる際,各細胞から得られる光学的・電気的信号を検出部で感知することにより,その生物学的特徴を識別する手法である.FCMとはそのために開発された装置の総称であり,従来は細胞を解析後,その中から目的とする細胞群を取り出すセルソーターとしての機能が注目されていた1〜3).そのため,初期の頃の機種は,装置自体の操作が複雑であり,また末梢血中のリンパ球を解析するような場合,あらかじめ試料として単核球を回収し調製する必要があるなど,日常検査に導入するには簡便性といった点で問題があった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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