icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻5号

1986年04月発行

形態学的検査と技術 血液と病理

血液 [5]その他の検査法

[A]LE細胞現象

著者: 大竹順子1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属病院中央臨床検査室

ページ範囲:P.501 - P.504

文献概要

 1948年,HargravesがSLE患者の骨髄細胞の中に均一無構造な封入体をもつ細胞を報告した.これがLE細胞(lupus erythematosus cell)の報告の始まりである.通常,LE細胞は生体内では認められない.生体内には細胞膜に傷害を受けた細胞が存在しないからである.LE細胞が出現するためには次の4条件が必要である.
 (1)血清中にLE因子が存在すること (2)補体活性があること(貧作用時に必要) (3)細胞膜の傷害された細胞が存在すること (4)LE体を貧食する細胞の存在すること(通常は好中球であるが単球,好酸球のこともある) 以下,LE細胞検出法の手技について記す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら