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文献概要
形態学的検査と技術 血液と病理 わだい
わが国の婦人のクラミジア感染状況
著者: 椎名義雄1
所属機関: 1杏林大・保健学部
ページ範囲:P.556 - P.556
文献購入ページに移動われわれは最近,米国で開発された直接塗抹蛍光抗体法(MicroTrakTM法)を用いて婦人の頸管分泌物中よりクラミジアの検出を試みた.子宮癌検診者を対象とした調査では検索した者の2.2〜2.5%(平均2.3%)に罹患者を認めた.Micro Trak法陽性者の年齢分布は30歳までが5.6%,31〜40歳が3.0%,41〜50歳が2.6%,51〜60歳が1.2%であり,加齢とともに陽性率は減少した.また,産婦人科外来に訪れた患者を対象にした調査では約4.2%が陽性を示した.陽性者の年齢分布は20歳までが9.4%と最も高値を示し,その後は子宮癌検診者の成績とほぼ同様であった.
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