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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻5号

1986年04月発行

形態学的検査と技術 血液と病理

わだい

レクチン染色の教訓

著者: 渡辺信1

所属機関: 1神戸大医療技術短大部

ページ範囲:P.601 - P.601

文献概要

 研究室でレクチンの染色をしているとき,非特異的染色が強く出ることがある,原因はいろいろあるが,特に注意したいのはレクチンの鮮度(購入後の日数と使用頻度)とその保存状態である.
 数年前に同じレクチンをロットを替えて使ってみたことがある.レクチンの染色を始めて間もない頃だったので,ロットの差をあまり考えずに使っていた.染色性の違いが出たときにはたいへん驚いた.保存方法に問題がある可能性もあるので,その解決法として,4℃で保存するか,分注して-20℃で保存するか考えたあげく,両方の方法で保存してみることにした.大部分のレクチンは-20℃の保存で染色性はほぼ安定したが,中にかえって悪くなるものがあり,失敗.次に4℃で保存したものをフィルターを通して変性,凝集したレクチンを除くことにした.最初はうまくいったが,二度三度と繰り返すうちに染まらなくなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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