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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻6号

1986年05月発行

文献概要

検査ファイル 項目

普通染色

著者: 西村敏治1

所属機関: 1関東逓信病院血液検査室

ページ範囲:P.714 - P.715

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 普通染色(Romanowsky染色)は,赤血球,白血球,血小板,異常細胞の観察など血球の形態観察に欠くことのできない基本的な染色法である.今日では種々の特殊染色が用いられ,細胞鑑別が行われるようになったが,細胞確認のためどのような特染を用いるべきか,すべては普通染色で鏡検した結果による.つまり,細胞鑑別は「普通染色に始まり,普通染色に終わる」と言っても過言ではない.したがって,核のクロマチン構造,顆粒,細胞質の色調など良好な普通染色標本も作製しなければならない.
 普通染色はロシアの原虫学者Romanowskyによって基礎が作られ,その後ドイツの原虫学者Giemsaやアメリカの病理学者Wrightらによって改良がなされ,今日広く用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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