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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻7号

1986年06月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

尿中白血球検出試験紙

著者: 島田勇1

所属機関: 1自治医科大学病院臨床病理部

ページ範囲:P.760 - P.764

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 健常人でも1日約60〜100万の白血球が尿中に排泄されている.これを尿沈渣で鏡検しても,強拡大視野で数視野あるいは1視野に1〜2個観察されるにすぎない.尿沈渣での白血球の正常値はまちまちであるが,強拡大視野で1視野に5個以上認められた場合,有意の白血球尿といえる.
 糸球体腎炎,ネフローゼ症候群などでは尿中白血球の増加は軽度であるが,腎,尿路感染症,例えば急性腎盂腎炎,慢性腎盂腎炎の活動期,腎結核,膀胱炎,尿道炎および腎尿管結石などでは著明に増加するといわれている1).また,このときに出現する白血球の多くは好中球であることも知られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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