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食べることの喜びと楽しみ—食の文化考/—大塚 滋 著—食の生活学—平野 雅章 著
著者: 松尾収二1
所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部
ページ範囲:P.796 - P.796
文献購入ページに移動 私はグルメではない.私は最近,検査室にいながら食品衛生について若干の仕事をする機会があり,食べ物に興味を持つようになった.
ところで,私は食べ物といえば即,厨房が浮かび,女性の扱うものだというイメージが強かった.食べ物に文句を言わない,食卓に出されたものを喜んで食べる,という躾を受け,母親の手料理を黙々と食べた.だから,とんと食べ物の本など読んだことがなかった.毎日毎日食べ物を口にしながら,食べ物に関する知識はなにもないし,料理も知らない.このようなことから私にはこの本がおもしろく,粋な味のする本であった.
ところで,私は食べ物といえば即,厨房が浮かび,女性の扱うものだというイメージが強かった.食べ物に文句を言わない,食卓に出されたものを喜んで食べる,という躾を受け,母親の手料理を黙々と食べた.だから,とんと食べ物の本など読んだことがなかった.毎日毎日食べ物を口にしながら,食べ物に関する知識はなにもないし,料理も知らない.このようなことから私にはこの本がおもしろく,粋な味のする本であった.
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