icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻7号

1986年06月発行

トピックス

Myelodysplastic syndrome

著者: 森山美昭1

所属機関: 1新潟大第一内科無菌治療部

ページ範囲:P.804 - P.804

文献概要

1.myelodysplastic syndrome(MDS)とは
 1950年代から白血病の前病態,すなわち前白血病状態(preleukemic state;PS)についての研究が盛んとなり,PSにおける造血障害は種々の名称で呼ばれてきた1)
 1976年French-American-British(FAB)グループは急性白血病の新分類法を提唱すると同時に,急性白血病と紛らわしいが,それと区別すべき造血異常としてdysmyelopoietic syndromeを設定した.その後,同じグループは1982年,骨髄無効造血に基づく血球減少症(特に貧血)と形態異常dysplasia(分化成熟異常と前癌を意味する)を呈し,PSとしての性格を有する一群の疾患をMDS(骨髄異形成症候群)と呼ぶことを新たに提唱した2).MDSの設定はPSをprospectiveに把握しようとする試みで,血液疾患の分野で,前癌状態を研究するのに最もふさわしい疾患であり,下記に述べるMDSの分類は世界的に広く採用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら