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検査を築いた人びと
人脳用ミクロトームを完成させた ベルナールト・フォン・グッデン
著者: 酒井シヅ1
所属機関: 1順天堂大学医史学
ページ範囲:P.856 - P.856
文献購入ページに移動グッデンはオランダの国境に近いクレープに生まれ,ボン,ベルリン,ハレの各大学に学び,1848年に医学士となり,精神医学を専攻した.19世紀の脳の形態学がドイツで大いに発展したが,その研究が多くの精神医学者の手に成ったことは注目に値する.彼らは精神異常を精神の病気として認識した19世紀前半のフランスの医学者のあとに登場して,その病態を脳および脊髄の形態的変化としてとらえようとする学派を築いたのであった.
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