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技術講座 生化学
乳酸・ピルビン酸の定量法
著者: 渭原博1 豊田正輝2
所属機関: 1東邦大学大橋病院検査部 2東邦大学糖尿病内科
ページ範囲:P.857 - P.861
文献購入ページに移動ピルビン酸+NADH+H+【LDH】乳酸+HAD+
すなわち,
乳酸濃度=ピルビン酸×Keq×〔NADH〕〔H+〕/〔NAD+〕
の式が成立し,図1に示した代謝経路が障害されたり,あるいはピルビン酸の生成が亢進したりすると体内にピルビン酸が蓄積し,その結果,血中乳酸濃度は上昇する.また,NADH/NAD比は組織の酸化還元状態を反映するといわれており,低酸素状態ではこの比が増大し,血中乳酸濃度は上昇する.したがって,血中乳酸・ピルビン酸定量のもう一つの意義は組織の低酸素状態を把握することにある.
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