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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻8号

1986年07月発行

文献概要

技術講座 血清

リンパ球細胞毒試験

著者: 能勢義介1

所属機関: 1兵庫県赤十字血液センター検査課

ページ範囲:P.862 - P.866

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 リンパ球細胞毒試験(lymphocyte cytotoxicity test;LCT)は,ヒトリンパ球の同種抗原と同種抗体の反応を,補体を介して判定する検査方法である.当初は白血球凝集反応により行われていたが,現在ではAmos,Terasakiらにより考案された,微量で多数の検体を処理できるリンパ球細胞毒試験が行われている.
 ヒトリンパ球抗原は,主にヒト白血球抗原(human leukocyte antigen;HLA)抗原が存在し,リンパ球細胞毒試験はこれらのHLA抗原を検出,同定する検査方法である.そしてHLA抗原に対応するHLA抗体は,一般健康者は保有せず妊娠,輸血,移植などにより産生される免疫抗体である.そこでHLA抗原を同定するために,HLA特異性が判明したこれらの免疫抗体(抗HLA抗血清)が使用される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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