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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻8号

1986年07月発行

文献概要

検査ファイル 項目

HDL-コレステロール

著者: 吉田隆則1

所属機関: 1日生病院中央検査部

ページ範囲:P.886 - P.887

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 血中における脂質成分の多くは蛋白と結合し,リポ蛋白と呼ばれる脂質—蛋白複合体として存在している.リポ蛋白は比重の違いを利用して超遠心分離法により,カイロミクロン,超低比重リポ蛋白(VLDL),低比重リポ蛋白(LDL),高比重リポ蛋白(HDL)と大きく分類される.我々はHDL中に存在するコレステロールをHDL-コレステロールとして測定しているわけである.
 近年,HDL-コレステロールは臨床検査室においてルーチン検査の一つとして盛んに測定されるようになってきた.これはHDL-コレステロールの低下が動脈硬化性疾患における危険因子の一つとして,重要な臨床的情報を与えてくれるものと考えられるようになってきたからである.また同時に,簡便なHDL-コレステロール測定法が開発されてきたことも見逃してはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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