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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻8号

1986年07月発行

文献概要

検査ファイル 項目

膠原線維染色

著者: 河又國士1

所属機関: 1東京都済生会中央病院臨床検査科

ページ範囲:P.890 - P.891

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 膠原線維(collagen fibers)は支持組織である結合組織中に多量に含まれ,その基質として最も重要な要素である.これは多くの動物に広く分布するが,原生動物や植物には存在しない.高等動物では腱(25%),骨や軟骨(10〜20%),血管(5〜10%),心臓や肺の内臓(2〜8%)に多く,中枢神経系に少ない.
 結合組織は中胚葉の間葉が分化したもので,この線維成分を形態,化学的組成,物理学的性質,染色性の差異により,膠原線維(collagen fibers),細網線維(reticular fibers),弾性(力)線維(elastic fibers)に分ける.これらの線維を光学顕微鏡で容易に鑑別する目的で,それぞれの線維成分を特異的に染色できる特殊染色が確立されている.今回は膠原線維染色を中心に話を進める.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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