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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻9号

1986年08月発行

文献概要

マスターしよう基本操作

細菌同定キットの使い方

著者: 森伴雄1 菅原佐知子1

所属機関: 1三井記念病院中央検査部

ページ範囲:P.1001 - P.1007

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 近年,日和見感染の増加に伴い,臨床細菌検査において平素無害菌,つまり人体あるいは生活環境の常在菌までが同定を必要とされつつある.そのため細菌同定キットは日常検査に欠くことのできないものである.現在,各種のキットが開発され,一般に普及しており,初心者でも容易にしかも正確に同定できるようになった.また生物型を利用して精度管理や院内感染の調査も行えるようになった.これらのキットには生培地や乾燥培地を微量化したもの,およびディスクを用いるものがある(表1).また近年,酵素反応で短時間(4〜6時間)に成績が得られるキットも開発され,従来は同定が困難であった嫌気性菌なども迅速に同定可能となった.
 ここでは,すべてのキットについて説明できないので,種類の多いアピシステムとミニテックシステムについて操作法を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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