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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻9号

1986年08月発行

検査ファイル 用語

STD

著者: 津上久弥1

所属機関: 1大阪府立万代診療所

ページ範囲:P.1014 - P.1015

文献概要

1.STDの概念
 STDとはsexually transmitted diseasesの略称である.我が国では性行為感染症と訳されているが,STDの呼称は一般化し,マスコミでも使用されている.
 性病とは本来,性交によって性器の皮膚や粘膜に病原微生物が感染する疾患のことであって,我が国の法律(性病予防法)では梅毒,淋病,軟性下疳,そけいリンパ肉芽腫症の4疾患を性病と指定している.外国でも同様の考え方で,古くからVD(venereal diseases)と呼ばれていたが,戦後性の解放による性交様式の多様化が進むという社会的な背景に加え,病原体検出の技術や,病害の認識,疫学的な解明が進むにつれて,従来のVDの枠に収まらない,多くの疾患が注目されるようになってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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