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文献詳細

雑誌文献

検査と技術14巻9号

1986年08月発行

文献概要

検査技師のためのME講座 計測器・3

蛍光光度計,蛍光偏光光度計

著者: 桑克彦1

所属機関: 1筑波大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1023 - P.1026

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機器の構成と原理
 蛍光測定装置の構成は,図1のごとく光源部,分光部,試料部,測光部,指示記録部の五つの部分から成る.これらの装置のうち分光部の励起光および蛍光の選択の方法により,蛍光光度計(fluorometer),蛍光分光光度計(fluorophotometer)および分光蛍光光度計(spectrofluorophotometer)に大別される.すなわち分光部の励起光側と蛍光側にともにフィルタ(干渉フィルタなど)を用いたのが蛍光光度計,分散素子(回折格子など)を用いたのが分光蛍光光度計,そして励起側にフィルタ,蛍光側に分散素子(大部分回折格子)を用いたのが蛍光分光光度計である.
 汎用型の装置は,いずれも分光蛍光光度計であり,これらの構成要素(図1)の組み合わせは,キセノン(Xe)ランプ—回折格子—角型セル—ホトマル—デジタルメータである(図2).励起光および蛍光双方のスペクトルが測定でき,かつダブルビーム光源モニター方式がとられており,光源の輝度変動の補償がされるようになっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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