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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻1号

1987年01月発行

文献概要

検査技師のためのME講座 計測器・9

pHメータ

著者: 野上清信1 水野映二1

所属機関: 1三井記念病院中央検査部

ページ範囲:P.49 - P.52

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 pHの測定は,指示電極として水素イオンに応答性を示すガラス電極,アンチモン電極,キンヒドロン電極または水素電極のいずれかと,比較電極としてカロメル電極とを組み合わせて用いられる.これらのうち,水素電極は理論的には標準の測定法であり,広範囲のpH領域にわたる水溶液に対して用いることができる.しかし,操作が複雑で平衡に時間がかかることと,イオウ,ヒ素,シアン化物などの物質によって被毒を受けやすいことから,実際のpH測定に用いられることはほとんどない.またキンヒドロン電極,アンチモン電極は被検液中の共存物質の影響を受けやすく測定値の信頼度が低いこと,測定範囲の狭いことなどの欠点がある.ガラス電極はこれらに比べて欠点がかなり少ないので,現在最も便利でかつ信頼のおける実用的なpH測定法として広く使用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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