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けんさアラカルト
民間病院の検査室から
著者: 宇津木信克1
所属機関: 1昭和病院検査研究室
ページ範囲:P.57 - P.57
文献購入ページに移動わが国で病院の7割強を占める中小の民間病院は,大学病院や公的病院,および大型重装備病院以上にその運営に苦しんでおり,病院経営セミナーは全国的に花盛りである.が,セミナーに参加した病院経営者の一部には,ずさん経営,どんぶり勘定がいまだに横行しているところもある.なかには,経営用語の意味をも理解できない人物がいるのである.実業家と比して,元来の経営感覚の違いがあるのかもしれないが,院長,事務長と名がつけば己の事業能力を過信し,事業家気取りの錯覚をしている人物が出ても不思議ではない.その半面,人事管理をも含む企業戦略にたけている病院も当然出現し,病院業界はまさに戦国時代の真っただ中である.
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