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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻1号

1987年01月発行

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トピックス

抗SS-A,SS-B抗体

著者: 矢原健1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター

ページ範囲:P.71 - P.72

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 抗Ro,La抗体が,Reichlinらにより全身性エリテマトーデス(SLE)の患者血清中にみられる抗体として報告された.その後,1975年にAlspaughとTanは,抗原としてWil-2細胞を使用し,二重免疫拡散法によりSjögren's syndrome(SjS)に特徴的な二つの抗体SS-A,SS-Bを報告した1).RoとSS-A,LaとSS-Bは免疫学的に同一のものであることが確認されている.
 これらの抗体は,等張緩衝液で可溶性の核抗原(extractable nuclear antigen;ENA)に対する抗体で,抗SS-A抗体は,ラット肝を使用した蛍光抗体法による抗核抗体検査では検出できず,SjSで40%以上,SLEで25〜30%,慢性関節リウマチ(RA)で約5%,組織結合性疾患のない5,000人のうち6人に認められた2).抗SS-B抗体は,単独で検出されることはまれで,通常,抗SS-A抗体を伴う.抗SS-A抗体に比べてSjSに対する特異性は高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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