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検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
Legionellaの発育因子
著者: 藪内英子1
所属機関: 1岐阜大学・微生物学
ページ範囲:P.1089 - P.1093
文献購入ページに移動 Legionella属菌は通常の細菌学用培地,例えばトリプチケース・ソイ寒天や血液寒天培地には発育しない.その発育には炭末またはデンプン,システイン,鉄化合物などを加えた培地が必要である.現在知られているLegionella属の菌種はすべてcharcoal-yeast extract(CYE)培地1),buffered charcoal-yeast extract(BCYE)培地2)またはこれにα-ケトグルタル酸を加えた培地(BCYEα)3)(表1)によく発育する.これらの培地にはL-システイン(L-cysteine)と鉄化合物が含まれており,Legionella oakridgenesis以外の全菌種はこの培地からL-システインを除去した培地では発育しない.したがって,L-システインはこの属の大部分の菌種にとって,その発育に必須の物質であるといえる.
ここではL-システインおよびその他の発育因子を中心にして,Legionella属菌の発育に必要な培地条件について考えてみよう.
ここではL-システインおよびその他の発育因子を中心にして,Legionella属菌の発育に必要な培地条件について考えてみよう.
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