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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻10号

1987年09月発行

技術講座 生化学

ミオグロビンの測定法

著者: 河田與一1 片山善章1

所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部

ページ範囲:P.1096 - P.1100

文献概要

 ミオグロビン(以下,Mbと略)は分子量17500のヘム蛋白であり,心筋・骨格筋の筋組織における酸素の運搬・貯蔵機能を担っている.臨床的には従来,尿中への大量排泄から筋疾患を推定するのに用いるにすぎなかったが,種々の微量定量法の開発に伴いその有用性が認められてきた.特に急性心筋梗塞においては,他の諸酵素(CK,CK-MB,LD,ASTなど)に先行して血中に流出し,その血中濃度の変動は梗塞部心筋からの血中への流出状況を詳細に反映することから,早期診断および経過観察に利用され,さらに梗塞量の推定の点でも応用されつつある1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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