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病気のはなし
心筋症
著者: 河村慧四郎1
所属機関: 1大阪医科大学第三内科
ページ範囲:P.1166 - P.1171
文献購入ページに移動心筋症は定義から明らかなように,原因の明らかな心臓病を除外して診断される(表).一般に心臓病の臨床診断は,①病歴,②身体所見と血液検査,③心電図,④胸部X線,⑤心エコー図,さらに必要があれば,⑥心臓カテーテル検査,心血管造影,心内膜心筋生検,心臓核医学検査などを駆使して行われ,原因の明らかな場合として,虚血性心臓病,高血圧性心疾患,先天性奇形,弁膜症,肺性心,内分泌性心疾患,貧血などによる心筋異常が診断される.また比較的まれであるが,原因あるいは他疾患との関連が明らかな特定心筋疾患(specific heart muscle disease;表)と呼ばれる一群の病気がある.これには心内膜心筋生検法が診断に有力とされる心筋炎,アミロイドーシス,Pompe病,ヘモクロマトーシス,Fabry病,サルコイドーシスなどが含まれる.
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