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誤診と臨床検査—正直な誤診の話—川人 明 著
著者: 牧田久男1
所属機関: 1平塚共済病院臨床検査科
ページ範囲:P.1182 - P.1182
文献購入ページに移動 人は概して,自分の失敗や誤り,自分に不利益になることは,他人に知られたくないものである.特に医療の中での過ちの多くは,医療施設側に責任があり,生命にかかわることが多いことから,その気持ちはなおさら強いものである.私たちが日常業務としている臨床検査の中にも過ちはあるが,それは,患者の氏名やコード番号など事務的かつ初歩的な誤りであり,精度管理レベルでの表に現れない誤りなどである.
『正直な誤診のはなし』は,この他人に知られたくない"誤診"をテーマにした,著者が臨床医として務める東京の下町の病院での経験的誤診談であり,誤診論である.著者は,誤診に関するショッキングな生々しい事例と,誤診を生んだ経緯,際どい本音を述べ,著者の誤診論,誤診と患者の人権についても触れている.この本の中から,臨床検査に関係する部分の一部を紹介し,一検査技師として感じたことを述べてみる.
『正直な誤診のはなし』は,この他人に知られたくない"誤診"をテーマにした,著者が臨床医として務める東京の下町の病院での経験的誤診談であり,誤診論である.著者は,誤診に関するショッキングな生々しい事例と,誤診を生んだ経緯,際どい本音を述べ,著者の誤診論,誤診と患者の人権についても触れている.この本の中から,臨床検査に関係する部分の一部を紹介し,一検査技師として感じたことを述べてみる.
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