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免疫電気向流法による酵素結合性免疫グロブリンの検出
著者: 堀井康司1
所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.1211 - P.1217
文献購入ページに移動 免疫電気向流法は支持体を用いる電気泳動と抗原抗体反応を組み合わせた分析法の一つであり,各分野で用いられてきている.最近では,アイソザイム分析中に見いだされる酵素結合性免疫グロブリンの同定,解析法としても応用され始めてきた.従来,この目的で行われていた免疫電気泳動法と比較すると,①簡便である,②分析時間が短い,③検出感度が高い,④抗血清使用量が少なく経済的,などの優れた特徴をもっているからである.
免疫電気向流法による酵素結合性免疫グロブリンの検出には,電気泳動後,直接酵素染色して異常活性の抗血清による易動度変化を観察する直接法1,2)と,脱蛋白してから酵素染色して免疫沈降線上の酵素活性を検出する脱蛋白法3)とがある.一般的に電気泳動で観察される異常活性帯がmiddle-γ位より陽極側の場合は,直接法,陰極側の場合は脱蛋白法を適用する.
免疫電気向流法による酵素結合性免疫グロブリンの検出には,電気泳動後,直接酵素染色して異常活性の抗血清による易動度変化を観察する直接法1,2)と,脱蛋白してから酵素染色して免疫沈降線上の酵素活性を検出する脱蛋白法3)とがある.一般的に電気泳動で観察される異常活性帯がmiddle-γ位より陽極側の場合は,直接法,陰極側の場合は脱蛋白法を適用する.
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