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院内感染
著者: 小酒井望1
所属機関: 1順天堂大学浦安病院
ページ範囲:P.1224 - P.1225
文献購入ページに移動1.院内感染とは
院内感染(病院感染ともいう)は病院内で発生する感染をいう.入院中の患者,外来患者,見舞客,病院職員などが,病院内で感染すれば,すべてが院内感染である.しかし,これらの人々が病院外で感染し,院内で発症した場合には,院内感染とはいわない.また院外ですでに感染したのか,院内で感染したのか,区別できない場合も少なくない.外来患者や見舞客のように,いわば一過性に病院を訪れる人々の場合には,院内感染か否かの区別が難しい.したがって,院内感染対策の対象となるのは,主として入院患者と職員の場合である.もっとも,職員も1日の約1/3が病院内にいるだけであるから,院内感染か否かの区別がつきにくいことも少なくない.
院内感染は,病院という一つの屋根の下に患者を収容するようになった時代から存続したと考えられる.しかし院内感染の実態が明らかとなったのは,19世紀の中ごろからの微生物学発達以後のことである.
院内感染(病院感染ともいう)は病院内で発生する感染をいう.入院中の患者,外来患者,見舞客,病院職員などが,病院内で感染すれば,すべてが院内感染である.しかし,これらの人々が病院外で感染し,院内で発症した場合には,院内感染とはいわない.また院外ですでに感染したのか,院内で感染したのか,区別できない場合も少なくない.外来患者や見舞客のように,いわば一過性に病院を訪れる人々の場合には,院内感染か否かの区別が難しい.したがって,院内感染対策の対象となるのは,主として入院患者と職員の場合である.もっとも,職員も1日の約1/3が病院内にいるだけであるから,院内感染か否かの区別がつきにくいことも少なくない.
院内感染は,病院という一つの屋根の下に患者を収容するようになった時代から存続したと考えられる.しかし院内感染の実態が明らかとなったのは,19世紀の中ごろからの微生物学発達以後のことである.
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