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トランスジエニックマウスの医学への応用
著者: 浅野雅秀1 岩倉洋一郎1
所属機関: 1東大医科研ウイルス感染
ページ範囲:P.1230 - P.1230
文献購入ページに移動微量注入法によるトランスジェニックマウスの作製方法4)は簡単に述べると次のようになる.交配後約12時間の受精卵を採取し,その雄性前核にマイクロマニュピレーターを用いてDNA溶液を約1pl注入する.そして,その受精卵を偽妊娠させた代理母マウスの輸卵管へ戻すと,19日後にはトランスジェニックマウスが生まれてくる.この方法では,生まれてきたマウスのうち10〜20%が,注入されたDNAを染色体DNAの中に組み込んでいる.DNAが組み込まれる位置は任意であるが,通常,全身のすべての細胞染色体の同じ位置に組み込みが認められ,安定に子孫に遺伝する.したがって一度目的の動物が得られると,利用価値はきわめて大きい.
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