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NMRスペクトロメトリーによる尿分析
著者: 山口修一1
所属機関: 1埼玉県立小児医療センター
ページ範囲:P.1232 - P.1232
文献購入ページに移動先天代謝異常症はおよそ300種類がこれまでに報告されており,早期発見・治療可能なアミノ酸・有機酸代謝異常症はその初期症状が特異的でないことも多く,早期診断が困難である.特に新生児・乳児期では臨床症状が乏しく,ミルクの飲みが悪い,元気がない,泣き声が弱い,嘔吐,発育・発達が悪い,などであり,さらに進行すれば痙攣,意識障害などの重篤な症状になる.このような時点で診断するのは困難であり,行政レベルで行われている代謝異常マススクリーニングだけでは,必ずしも十分とはいえない.
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