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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻12号

1987年11月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

輸血副作用の発現機序

著者: 川越裕也1

所属機関: 1国立大阪病院

ページ範囲:P.1265 - P.1270

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 輸血副作用の発生要因は表1のように,技術的な誤りと事務上または管理上の誤りに大別される.致命的な輸血の副作用の頻度は表2のように患者の取り違えがもっとも高く,次いで検査室内での輸血液,検体などの取り違えが多く,検査技術による誤りは,それらの2割以下にすぎない.その他,患者の異常体質あるいは免疫学的異常によるアナフィラキシー,多種抗体,遅発反応,呼吸不全症候群が目だっている.これらの発生要因によって生ずる輸血副作用は,表3のように多くの種類の反応として現れる2).なぜそのような症状が生ずるかについて紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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