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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻12号

1987年11月発行

エトランゼ

林語堂先生の教え・後日談(続)

著者: 常田正

ページ範囲:P.1327 - P.1327

文献概要

 最近の新聞報道によれば,半世紀前の"ニューヨーク・レストラン皿割り紳士"の直系の孫に当たるかと思われる紳士がいたらしい.その紳士は海外にも現地法人をつくっており,ビジネスのため月に10回ほどは外国に出かけるほど忙しい方で,日本航空国際線のファーストクラスの常連客である.事のおこりはやはりスープが原因であつた.機内食のスープにスプーンをつけ忘れたことを社長はひどくお怒りになって,担当のスチュワーデスの謝罪に満足せず,調理室におしかけでいってチーフパーサーやスチュワーデスらをニューヨークに着くまで延べ5時間にわたって責め続けたというのである.この間チーフパーサーの胸ぐらをつかんでボタンをひきちぎったり,腕を殴打したり,「でかい顔をするな」とか「退職届けを書け」などと暴言をあびせ続けたというのだ.事を重大視した日航は,内容証明つきの搭乗拒否通告書をこの社長さんに送りつけたという.そんなに不愉快なら二度と日航のヒコーキほ乗らないのかと思ったら,この社長さん「日航は便利だし,ほかの乗務員は皆さん親切だから塔乗拒否を撤回してもらいたい」と言っているとのこと.日本航空でなくてアメリカかイギリスのヒコーキで問題をおこしてくれたら,実験はもっと正確であったのだがと思うと,ちょっと残念な気もする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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