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FAB分類のその後
著者: 天木一太1
所属機関: 1東京都赤十字血液センター
ページ範囲:P.1328 - P.1329
文献購入ページに移動 急性白血病のFAB分類は,世界的に普及しており,症例を記載するときには必ずこの分類が付記されるようになった.この分類法は1976年の最初の提唱以来3回改訂が行われてきたが,1985年末にさらに重要な二つの改訂がなされた.一つはAML(急性骨髄性白血病)とMDS myelodysplastic syndrome(骨髄異形成症候群)についてで1),いま一つはM7骨髄巨核球性白血病についてのものである2).これらの改訂をすべて理解して鏡検することは容易ではないが,必要なことなのである.
この解説では,詳細に及ぶことはできないが,改訂の理念とどのように行われたかについて書いておく.実際の利用には別の文献3)を用いてください.なおこの分類は世界的に同じ規則が用いられているのがよいので,自分の好みで勝手に修正してはならない.この点,日本はFAB分類の優等生であることが認められている1).なお,L1,M2などと記すのは1976年のときのみで,1980年からはL1,M2などと書くようになった.
この解説では,詳細に及ぶことはできないが,改訂の理念とどのように行われたかについて書いておく.実際の利用には別の文献3)を用いてください.なおこの分類は世界的に同じ規則が用いられているのがよいので,自分の好みで勝手に修正してはならない.この点,日本はFAB分類の優等生であることが認められている1).なお,L1,M2などと記すのは1976年のときのみで,1980年からはL1,M2などと書くようになった.
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