icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻13号

1987年12月発行

文献概要

検査ファイル 用語

EIAとELISA

著者: 中島公雄1

所属機関: 1横須賀共済病院中央検査科

ページ範囲:P.1406 - P.1407

文献購入ページに移動
1.EIAとは
 enzyme immunoassay(エンザイムイムノアッセイ)の略号であって,酵素を標識物質とし抗原抗体反応を利用して,抗原あるいは抗体を測定する方法をいう.ほぼ同義語として,酵素免疫測定法,enzymoimmunoassay,enzyme labeled immunoassay,enzyme linked immunoassay,enzyme coupled immunoassay,"エライザ""エリザ"(enzyme linked immunosorbent assay;ELISA)などがある.
 抗原抗体反応は古くから微量の抗原あるいは抗体を検出する手段として利用されてきた.多価抗原と抗体との反応の結果生じる沈降物は肉眼でも観察でき,ゲル内免疫拡散法として現在も用いられている.しかし,より微量の抗原あるいは抗体を検出しようとするとき,その沈降物は肉眼では観察できないほど少量となってくる.そこで,それを観察しうるなんらかの"しるし",すなわち標識が必要となる.これが標識免疫測定法(labeled immunoassay)である.この標識物質には赤血球を用いた方法が古くから行われてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?