icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻2号

1987年02月発行

検査ファイル 用語

RAMとROM

著者: 清水芳雄1

所属機関: 1東北大学医学部第一内科

ページ範囲:P.180 - P.181

文献概要

 私たちは日常生活の中で,脳に記憶されている過去の経験を基に理解し,判断し,行動している.コンピュータもまったく同様で,記憶されている命令やデータを基に計算や判断などを行っている.
 最近のコンピュータは賢くなって,ユーザが電源をONにすると「あなたはこれからどんな仕事をしようとするのですか」と聞いてさえくる.15年前のコンピュータはこうはいかなかった.電源ON後に,ユーザーがキーボードからコンピュータを動作状態にするための命令を,機械語という形で入力する操作を必要とした.今日,それが自動化されたのは,人間が手で打ち込んでいた命令をコンピュータにあらかじめ記憶させておき,電源ONと同時にその命令の実行をスタートさせるからである.電源がOFFになっても,機械的振動が加わっても,コンピュータが暴走しても,絶対に消されることのない記憶素子が存在するようになって,初めてこうしたことが可能となった.これがROM(read only memory)といわれる記憶素子である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら