文献詳細
病気のはなし
文献概要
橋本病は,慢性甲状腺炎として1912年に九州大学の橋本策1)によって記載された疾患で,甲状腺組織へのリンパ球の浸潤,リンパ濾胞の形成などとともに,濾胞上皮細胞の変性,萎縮,間質の増成,繊維化を伴った組織像を示し,橋本はstruma lymphomatosaと命名した.
1959年Woolner2)は,慢性甲状腺炎の多数例につきその組織像を検討し,甲状腺全体に病変の見られる"び漫性型"のほかに,甲状腺の一部分にのみ病変の認められる"限局性型"のあることを認め,これらを合わせて橋本病とした.
1959年Woolner2)は,慢性甲状腺炎の多数例につきその組織像を検討し,甲状腺全体に病変の見られる"び漫性型"のほかに,甲状腺の一部分にのみ病変の認められる"限局性型"のあることを認め,これらを合わせて橋本病とした.
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