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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻3号

1987年03月発行

文献概要

検査を築いた人びと

眼の近点測定法を考案した フランシスクス・ドンデルス

著者: 深瀬泰旦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学医史学

ページ範囲:P.240 - P.240

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 テレビゲームの目にたいする影響の研究は,ますます盛んになっている.長時間のテレビゲームによって"眼位の異常"が生ずる以外に,別のグループの研究では近視化の傾向がみられるほか,調節近点距離や輻輳近点距離のいずれもが遠くなる傾向があるという.この近点距離測定器を考案したのが,オランダのドンデルスである.
 フランシスクス・コルネーリス・ドンデルスは,ヤン・フランス・ドルデンスの9人の子どもの一人息子,末子として,1818年5月27日にオランダのティルブルクに生まれた.1839年ウトレヒトの陸軍軍医学校を卒業し,翌年ライデン大学から医学博士を授与された.1847年ウトレヒト大学の客員教授になり,眼を中心に感覚器官の生理学の研究に従事した.この専攻分野のため,多くの眼科医から相談を受けるようになり,周囲からも眼科医になるようしきりに勧められたが,彼自身はあまり気が進まなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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